「プラスワンのエンジニア」とは?
テックマートが考えるこれからの時代のエンジニア像について「プラスワン」というキーワードで紐解きました。
IT人材不足の概況
下のグラフは、IT人材の不足について経済産業省が「IT人材需給に関する調査(概要)2019年04月」というレポートに掲載したものです。このグラフはIT系のネット記事でよく利用されていますので、ご存じの方も多いと思います。
私もこのグラフを掲載したいくつかニュースサイトを読みました。「2030年には(たとえ中位のシナリオでも)約45万人の人材不足になるため、IT人材は今後も世の中に必要とされ、将来にわたって安泰である」という論調が多いように感じました。
これをご覧になったエンジニアのあなたは、どう思われますか?手ばなしで安泰だと感じますか?どんどん新しい技術が生まれるIT業界において、自身のスキルが将来にわたって通用するか一抹の不安を感じることはありませんか?
IT人材不足の中身について
同レポートには「従来型IT人材と先端IT人材の需給ギャップ(2030年時点)」という表も掲載されており、Reスキル率によっては、先端IT人材が人不足の状況のまま従来型IT人材が10万人の余剰になる可能性が示唆されています(Reスキルについては、改めてコラムを書きます)。
従来型IT人材 | 先端IT人材 | 合計 | |
---|---|---|---|
Reスキル率 2~6% | 18万人 | 27万人 | 45万人 |
Reスキル率 2% | 0万人 | 45万人 | |
Reスキル率 1% | △10万人 | 55万人 |
※△:供給数>需要数
<出典>経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要) 2019年04月」
これらのことから、同レポートは「IT人材の供給不足・安泰」を論じているのではなく「従来型IT人材から先端IT人材への転換の必要性」を論じているように私には読めるのです。
我々は先端ITエンジニアの一番の候補
「果たして私は先端IT人材への転換できるのだろうか?」と少し不安にさせてしまったでしょうか。しかし、今、現役のエンジニアである我々は先端ITエンジニアの一番の候補であることは間違いないです。
重要なことは、あなたがこの新しい市場の流れに選んでもらえるエンジニアか?ということです。選ばれるエンジニアとは?月並みですが、やはり、他のエンジニアにない何らかの付加価値があることが大切です。この他のエンジニアにない付加価値を私は「プラスワン」と表現し、プラスワンのエンジニアになろう!と従業員に呼び掛けています。
プラスワンのエンジニアになるために
私は当社のエンジニアがすべて何らかのプラスワンを持つことを願っています。ですから、IT勉強会や外部セミナーなどの学習機会を提供し、学習のキッカケ作りを重視しています。
キッカケ作りとあえて書きますのは、勉強会やセミナーに参加しただけで、すぐにプラスワンのエンジニアなれるようなことはなく、やはり個人の小さな努力の積み重ねが必要になるためです。会社ができるのは、機会・キッカケの提供まで。そこから先はエンジニア自身の問題です。厳しいようですが、ここは従業員本人のためにもしっかり明確にしておきます。
プラスワンのエンジニアにならなければと夢見ることも大切ですが、今、目の前の小さな一歩を積み重ねる以外に辿り着く道はありません。逆に言うと、小さな一歩でも一つ一つ学ぶ努力を進めることは、着実に一歩ずつプラスワンのエンジニアに…つまり、選ばれるエンジニアに近づくということです。IT業界は、自身の努力で将来をつかみ取れる業界です。
テックマートの目指すところ
会社として市場ニーズや従業員のスキルを分析して必要な学習機会やキッカケを提供し、従業員がそれを活用してプラスワンのエンジニアに成長していくこと。そして、そのプラスワンの付加価値をもって従業員は将来にわたってエンジニアとして活躍できるフィールドを得るとともに、お客さまにプラスワンのサービスを提供できるようになること。これらの結果として、テックマートはお客さまからの安定的な契約を得られること。
これがエンジニアとお客さまとテックマート自身がWin-Win-Winになるテックマート流3方良し!目指すところです。
20代中盤に未経験・未知識からIT業界に飛び込む。下積みからスタートし、PG→SE→リーダーと着実に歩みを進める。30代後半に起業し、現在は、テックマート株式会社の社長 兼 エンジニア 兼 営業と3足の草鞋を履く。
従業員からは親しみを込めてボスと呼ばれている。