テックマートでは福利厚生の一環として、自宅でできる郵送検診を実施しています。2024年春に実施するメニューをご紹介します。
5つのメニューから好きなものをひとつ選べます
検診・検査の詳細
歯周病リスク検診 ~歯周病は全身疾患のリスク因子~
歯周病は様々な病気のリスクを高める全身病
歯周病は初期の段階(歯肉炎)では自覚症状がなく、ゆっくり静かに進行し歯周炎に移行します。症状が現れたときには中・重等度歯周炎になり、放っておくと最終的には歯が抜けてしまいます。歯周病は一度かかると自然に治ることはありません。予防には毎日の歯磨き、定期的な歯科受診が必須です。
歯周病が進行すると歯周ポケット内の血管を通して、歯周病菌が全身に運ばれ、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の発症と重症化に影響を与え、また相互に影響しあうことがわかってきました。
唾液による歯周病検査
今回ご案内している「歯周病リスク検診」は、唾液中の血液成分(ヘモグロビン)を測定することで 歯周病の進行度合いを調べます。肉眼では見えないわずかな出血までも検出できます。採取による痛みも怖さもなく、客観的な数値で判定できます。
ピロリ菌検査 ~ピロリ菌除菌で胃がん予防~
ピロリ菌は胃に住みつく細菌
ピロリ菌は胃に住みつく細菌で、主に幼少期(5歳くらいまで)に感染し、感染は生涯持続します。大人なってからの感染はほとんど無く、除菌しない限り無くなりません。最近の研究で、胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の原因菌とされています。
検査結果が陽性なら、ピロリ菌除菌の検討を
今回ご案内する検査は、便中のピロリ菌抗原を検査することにより、ピロリ菌感染の有無を調べます。
検査結果が陽性だからと言って、胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍等が必ず発症するわけではありません。しかし、ピロリ菌除菌治療を行うことで、潰瘍の再発防止、胃がん発症のリスクが低下するなど、胃の状態改善が期待できます。
骨粗しょう症検査 ~骨の健康が健康寿命を延ばします~
要介護となる原因の12.5%が「骨折・転倒」
厚生労働省の「国民健康基礎調査(2019年)」によると、要介護となる原因として「骨折・転倒」が約12.5%、特に女性に限ると16%以上を占めます。年齢を重ねても健康で過ごすためには、骨の健康が大切です。そのことが、ご本人はもちろん、家族や周囲の人の負担を軽減することにつながります。
女性の閉経後に急激に骨形成・骨吸収のバランスが崩れることはよく知られていますが、他にも、加齢や喫煙・飲酒による体の酸化、生活習慣病などによっても悪化し、最近では、若い女性の骨粗しょう症も問題になっています。
骨の強度は骨密度+骨質
骨の強さの指標として「骨密度」の検査がよく知られていますが、実際のところ、骨密度が高くても、骨質に問題があると、骨は弱くなり骨折しやすくなります。
今回ご案内する骨粗しょう症検査では、尿中のDPD (デオキシピリジノリン)の尿中濃度を測ります。DPDは骨吸収マーカーのひとつで、 骨のコラーゲンに局在しています。骨吸収・破壊により体内に放出されるDPDの尿中濃度で骨質を評価します。
エクオール検査(女性対象) ~女性の健やかな毎日に~
エクオールは女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをする成分
女性ホルモン「エストロゲン」は卵胞ホルモンともいわれ、代謝アップや精神状態の安定化、肌の潤いやツヤを守る、といった、女性にとってうれしい作用がたくさんありますが、「エクオール」もエストロゲンに似た働きをする成分です。エクオールは大豆イソフラボンが、腸内細菌の力で変換されて生まれる成分で、女性の健やかさや美しさを保つ成分として期待されています。
エクオールの産出は個人差が大きい
そんな嬉しい成分であるエクオールですが、すべての人が体内で産生できるわけではありません。エクオールを生み出すには、「エクオール産生菌」と呼ばれる腸内細菌の働きが必要不可欠です。エクオールをつくれる人の割合は、日本人の約50%といわれ、若い人ほど少なくなっています。
今回ご案内するエクオール検査は、このエクオールをどのくらい作れるかを尿中エクオール値で調べます。
エクオールを産出していない、産出量が少なかったら
健康的な生活習慣、食物繊維やたんぱく質を継続的に摂る食生活がエクオール産出能力を高めることがわかってきています(第33回日本女性医学学術集会)。「産出していない」「産出量が少ない」という結果になった場合は、生活習慣や食生活の見直しをおすすめします。また、一時的にはサプリメントなどでの補充も効果的です。
尿中ナトリウム検査 ~気軽に塩分チェック~
食塩の過剰摂取は生活習慣病のリスクを高める
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では、成人のナトリウム(食塩相当量)摂取量の目標量について、男性7.5g/日未満、女性6.5g/日とされています。一方、令和元年国民健康・栄養調査報告によると、日本人の平均食塩摂取量は男性で平均10.9g/日、女性で9.3g/日と、目標に比べて多くなっています。
食塩の過剰摂取は、高血圧のほか、胃がんや骨粗しょう症などのリスクを高めるといわれています。
自分の食塩摂取量を知ることから
今回ご案内する尿中ナトリウム検査は、尿中に排泄されたナトリウムを測定することによって食塩摂取量を求めます。尿中のナトリウムとクレアチニン値を同時に測定して随時尿の補正を行い、前日を中心に直近の食塩摂取量を推定します。
多くの方が、食塩の摂り過ぎが体に良くないと知ってても、実際に自分の摂取量を知ることは難しいのが現実です。自分と家族の健康を守るために、まずは自分の食生活の実情を知り、それに合わせた対策をとっていきましょう。
従業員のみなさんへ
ご自身の健康を守るため、ぜひこの機会にご受診ください。受診の流れは以下の通りです。
4月12日(金)まで。口頭・メールなどでどうぞ。
4月下旬頃を予定しています。
5月19日(日)まで。お忘れなく返送ください。
異常があれば医療機関受診などをご検討ください。
- 郵送検診は自覚症状のない方を対象にしています。すでに自覚症状や気になることがある方は医療機関をご受診ください。
- 郵送検診はスクリーニング検診(一次検診)であり、検診結果は病名を診断するものではありません。「要精密、陽性」の結果が出た場合は、速やかに医療機関を受診されることをお勧めします。
- 郵送検診の検査結果のみで病名を判断できるものではありません。「異常なし・陰性」の結果の方も、自覚症状や気になることがある方は医療機関を受診されることをお勧めします。