入社後約1年でLinuCレベル1を取得し、Linuxの基礎知識を習得しました。しかし実務に携わっていくうちに、現場レベルでは基礎知識からさらに1歩踏み込んだ応用的な知識が必要だと感じたため、LinuCレベル2取得を目指すことにしました。LinuCレベル2取得に必要な201試験と202試験の挑戦レポートです。
※受験日時点の情報です。最新情報はLinux技術者認定試験LinuC公式サイトにてご確認ください。
受験概要
レベル2を取得するには201試験と202試験の2試験に合格する必要があります。
| 試験 | 201試験 | 202試験 |
|---|---|---|
| 受験費用 | 16,500円(税込) | 16,500円(税込) |
| 試験時間 | 90分 | 90分 |
| 問題数 | 約60問 | 約60問 |
| 合格ライン | 65%前後(480点) | 65%前後(480点) |
| 受験日 | 2023/11/11(入社3年目) | 2026/1/19(入社5年目) |
| 受験場所 | オンライン(ピアソンVUE) | オンライン(ピアソンVUE) |
| 結果 | 480点⇒合格 | 586点⇒合格 |
201試験
LinuCレベル2の201試験は、Linuxサーバーのシステム構築・運用に関するより高度な知識を問う試験で、カーネル、ネットワーク、ストレージ、仮想化、コンテナ(Dockerなど)といったテーマが出題され、物理・仮想・クラウド環境での構築・トラブルシューティング能力が評価されます。
202試験
LinuCレベル2 202試験(Version 10.0)は、Linuxの高度なネットワーク構築、サーバーセキュリティ、システムアーキテクチャの設計・管理能力を証明する試験です。
- ネットワークの構築・管理: DNSサーバー(BIND)、DHCP、WEBサーバー(Apache/Nginx)、プロキシサーバー、メールサーバーの設定
- ネットワーククライアント管理: LDAP、Sambaを用いたファイル共有
- システムセキュリティ: ネットワークセキュリティ(iptables/nftables)、SSHの設定、OpenVPN、パケットフィルタリング
- システムアーキテクチャ: セキュアなシステム設計、システム監視
試験対策期間
201試験
勉強期間は8か月程でした。この期間に1度不合格となっており、再受験して合格しています。
202試験
勉強期間は約1年半でした。この期間に2度不合格となっており、再受験して合格しています。
試験対策
201試験
- 翔泳社「Linux教科書 LinuCレベル2 Version 10.0対応」
-
合計3周読み返し
- IT試験学習サイト「Ping-t」
-
問題集をレベル20/40になるまで実施
模擬試験を最終的に80~85%に到達するまで繰り返し実施 - LinuC公式サイトの「サンプル問題・例題解説」
-
2周実施
1回目受験したときは、試験範囲を頭の中ではざっくり理解したうえで、細かなオプションや用語を8割くらい覚え(紫本2周読み返し、紫本内の模擬問題も覚えるくらい実施)、Ping-tの模擬試験も70~80%の間を平均して取れるくらいのレベル感で挑んだ結果、426/480のスコアで不合格となりました。
資格試験で落ちたのは今回が初だったため、正直かなりショックを受けましたが、気持ちを切り替え、再度紫本を1周し、自分が理解できていないと不安に思っていた部分を重点的に見直し。Ping-tの模擬問題も、自分ができなかった問題はお気に入り登録することができるので、その機能を利用し、不正解のものだけをお気に入り登録しました。

一通り模擬問題をやり終えた後、お気に入り登録したものだけを再度解き直し理解を深めるようにしました。その上でPing-tの模擬問題を80~85%の正答率に上げるところまで頑張りました。(正答率を上げることが単純に難しい…。)
再受験に向けて上記の学習内容で追加で約3カ月勉強し、2度目の受験でスコアラインギリギリの480点で合格することができました。
202試験
- 翔泳社「Linux教科書 LinuCレベル2 Version 10.0対応」
-
合計6周読み返し
- IT試験学習サイト「Ping-t」
-
問題集をレベル37/40になるまで実施
模擬試験を最終的に90~100%に到達するまで繰り返し実施 - LinuC公式サイトの「サンプル問題・例題解説」
-
3周実施
1回目に受験したときは、201の時と同様、試験範囲を頭の中ではざっくり理解したうえで、細かなオプションや用語を8割くらい覚え(紫本2周読み返し、紫本内の模擬問題も覚えるくらい実施)、Ping-tの模擬試験も70~80%の間を平均して取れるくらいのレベル感で挑んだ結果、440/480のスコアで不合格となりました。
Ping-tの模擬試験を7割近く取れているときにどうしても起こりがちなのですが、自分の中で7割近くの正答率になると、もう試験受けるレベルに達していると思い受験しますが、実は模擬試験の答えを丸々覚えてしまっているだけで本当の理解ができておらず、試験問題で少し変わった言い回しになるだけで一気に答えられなくなる事象がよく起こります。
2回目に受験した時も、201の時と同様、Ping-tの模擬問題を80~85%の正答率に上げるところまで理解を深め、自分の苦手な問題も再確認して挑んだのですが、466/480で不合格となりました。
201の時と同じ勉強方法で2回挑みましたが、同じやり方では通用しないと痛感させられました。一方で2回も受験していますと、問題の傾向もわかり、自分に何が足りないのか受験後に理解することもできました。今回の試験範囲では各ミドルウェアのconfパラメータの問題が多くあり、そのパラメータをおおよそざっくりしか覚えず受けていたのですが、ほぼどのミドルウェアのconfパラメータも完璧に近い形で覚えないと受からない…と悟りました。
そこで対策に使ったのがPing-tの「最強web問題集」です。「正解」ボタンを押下すると、コマンドやパラメータの一覧が表示されます。その一覧を片っ端からスマホでキャプチャを取り、そのキャプチャの一覧のパラメータをひたすら隙間時間に何度も復習して覚えるという方法を実施しました。
それでほぼ完璧に近くパラメータを覚え、再度Ping-tの模擬問題集を解くと、だいたい90~100%に近い正答率を平均して出すことができるようになりました。その後、3回目の受験にて586/480で合格することができました。

セクションごとの内訳で電子メールの正解率が100%となっています。2回目に受験した際は22%で一番低い正解率となっていましたが、3回目100%になったのもパラメータをすべて覚えた成果が出たと考えています。
受験しての感想
201試験
LinuCレベル1ではLinuxの基本コマンドのオプションを覚えることがメインだったイメージですが、201ではOSの起動時の動きやファイルシステムの種類、LVMの概要、ネットワーク周りの基本的な知識やコマンド、監視ツールやコンテナ(Docker周り)など、サーバサイドエンジニア側の必要な知識を網羅的に学ぶことができるなと感じた試験でした。
LinuC試験後は、試験問題の中でどの問題が不正解だったかわからないのですが、セクションごとではパーセンテージで表示してくれるので、そこはありがたいところですね。実際の現場で自分が触れている部分の知識のセクションは点数は良いですが、コンテナ周りなど実務で触れていない部分はまだ理解が足りていないのだなと思いました。

今回の試験を通しての感想は、オンプレサーバ構築される方や、保守される方には必須の知識になると思っています。実際に資格取得後の実務で、勉強した内容が活きた部分が多々ありました(サーバのディスク拡張時、CroudStrikeのインストールでgrub周りへの設定する時、パッケージをビルドしてコンパイルする時など)し、インフラエンジニアとして1つレベルを上げることができる試験だったと感じました。
また一度不合格になっても、粘り強く再受験しましたが、この粘り強く取り組む姿勢は実際の実務でも共通して必要となる部分だと考えています。エラー時や作業に詰まった時、どれだけ粘り強く課題に対して取り組み、解決できるかがエンジニアとして重要になってくる部分ですので、今後もこのマインドを大事にして「+1のエンジニア」になりたいですね。
202試験
202試験は201試験よりも難しいと個人的には思っています。
なぜなら上記受験概要でも記載した各ミドルウェアのパラメータ周りや、インフラのアーキテクチャ、クラウド運用の部分まで、試験分野の範囲が広く、覚えることが膨大となるためです。またパラメータの内容はどのconfにも似たような設定も多くあり(例えばApacheのパラメータ名の先頭は英大文字、Nginxは先頭英小文字で間にアンダーバーが入ったり…)、記憶するにもどれがどのミドルウェアのパラメータ名かを整理しないと試験では通用しないです(実務ではおそらく調べれば問題ないところですが)。
ただ試験後、実務で役に立った部分もあり、例えば今までApacheのconfでRewrite ruleの中身などネットで調べないと読めないことが多かったのですが、現在ではパッと見ただけでだいたい読めるようにはなりました。(パラメータをいつまで覚えていられるかですが…。)
LinuC レベル2試験 を通して感じたこと
現在のインフラではクラウド(AWSなど)でLinuxサーバを構築する機会が増え、Linuxの詳細なことを知らなくても簡単に構築できてしまいます。ただ運用時や障害対応が必要となった場合、このレベル2で学習する範囲の知識を持ち合わせているだけで、周りとの初動や対応方法は変わると思いますし、また上流工程の仕事をしたいと考えているインフラエンジニアの方も、ぜひ取得した方がいいと思いました。
Linuxのことは任せろのような書きっぷりとなっていますが、とは言ってもまだまだ知らないことも多いので、将来的にはLinuC レベル3も取得できるよう精進して頑張っていきたいと思います!

2021年入社。インフラエンジニアの将来性に大きな可能性を感じて異業種から転職してきた。オンプレとクラウドを触りながら現在AIについて勉強中。
